「健康について考える理科授業」という特集をぱらぱら拾い読みしていたところ、栄養に関する知識テストの正答率について、ドイツと日本の小中学校の児童生徒(小5・中2)を比較する表が目につきました。
日本の子どもたちの正答率が50%以下の設問を順にあげてみましょう。
いかがですか?皆さんの答えはどうでしたか?このテストは「栄養素には炭水化物、タンパク質、脂質だけでなくビタミンや無機質も含まれる」という定義を知っているかどうかを問うためのものでしょう。このテスト結果の数字を見て、短絡的に日本の子どもは理科ができないなどと決めつけるような人は、みなさんの中にはいないでしょうが、念を押しておきます。科学は定義条件のうえでの思考考察ですが、上記のテストのような単純な設問だけで(正答率が低いから)「日本の理科教育に問題がある」とは考えないでください。
設問 | 日本・小5 | 日本・中2 | ドイツ・小5 | ドイツ・中2 |
1 栄養素とは、炭水化物とタンパク質、脂質(脂肪)のことをいいます。(正解は×) | 14.3% | 33.7% | 43.1% | 38.3% |
2 砂糖は力の源であり、体にとって良いものである。(正解は×) | 27.5% | 32.6% | 80.7% | 59.8% |
3 水は重要な栄養素である。(正解は○) | 57.8% | 33.7% | 87.0% | 66.7% |