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レオポンとラバ  人間がつくった動物

レオポンとラバ  人間がつくった動物

 レオポンはヒョウを父に、ライオンを母に生まれた交雑種です。一時期は大変な話題となりましたが現存はしていません。

 レオポンの名前は、ヒョウの英名leopardの前半とライオンlionの後半をつなげて名付けられました。レオポン(ヒョウ♂とライオン♀ )の命名同様に、他にも、ライガー (ライオン♂とトラ♀ )、タイゴン (トラ♂とライオン♀ )などというものもありました。
ラバも交雑種で、ウマが母でロバが父です。粗食に耐え持久力もあるので昔からアラブ諸国で利用されていました。ラバは生殖能力がない一代雑種ですから、必要に応じて交配しなければなりません。ラバの母であるロバは小型の馬で耳が長くウサギ馬の別名を持ちます。耐久力があるので農耕や運搬に利用されます。ロバは愚鈍なもの、ラバも頑固者、の象徴のように言われます。どちらも現実の利点が正当に評価されていません。一方、父である馬はアラブ諸国をはじめ欧米など多くの国々で、強さ、美しさ、誠実の象徴として重用されている動物です。

*レオポン
兵庫県西宮市の阪神パーク(現阪神パーク甲子園住宅遊園)で誕生したヒョウとライオンの雑種。父親はヒョウの甲子雄(かねお)、母親がライオンの園子(そのこ)。1959年、11月2日に誕生し、先に生まれたオスが「レオ吉」、メスが「ポン子」と名付けられました。ついで1961年6月29日に三つ子が誕生し、「ジョニー」「チェリー」「ディジー」と命名。ディジーは8年という短命でしたが、他は12?18年、ジョニーは1985年7月19日まで24年間生きていました。

*ロバ
ウマ科の哺乳類。肩高約1,2メートル。体形は馬に似ていますが、たてがみは立っていて耳が長く、尾の先に房毛があります。おもに乾燥地に生息。野生種アフリカノロバが古代エジプト時代から家畜化され、途中アジアノロバを経て現在のロバになりました。

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