原体験コラム一覧
科学実験データ一覧

見えない力2  空気を漢字で考える

見えない力2  空気を漢字で考える

 空気の「気」は見えない力のことです。例えばやかんで湯を湧かしているとやがて蓋を持ち上げて沸騰し始めます。このとき湯気は見えますが、その下の水蒸気は見えません。

 このような、見えなくても力のあるものを「気」と言います。では、空気の「空」はどんな意味があるのでしょう。「空」はからのことで中身がないことを指しています。茶わんにお茶や御飯が入っていると中身があると認識しますが、空気だけだと空(から)だと言います。気は漢読みでは「キ」呉音では「ヶ」で空気以外に勇気、血気、雰囲気、気運、天気、気分、気合、気色、気品、気風、人気、心気、生気、冷気、邪気、寒気、いずれも確かにその本体は見えないものです。残念ながら、小学生には私の漢字の解説はピンとこないかもしれませんが、見えない力も大切であることは言うまでもありません。小学校でも5 6年生ぐらいになれば、こうした漢字の意味を事象に結び付けた学習も理解を助けるのではないかと思います。

前のページへ戻る