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春を味わう,野草の贅沢22種盛り

  • 春を味わう,野草の贅沢22種盛り

材料

食べられる野草 天ぷら油 天ぷら粉 ザル ボウル バット キッチンペーパー 岩塩など 菜箸 トング 

内容

・野草を天ぷらにして味わう。
・野草を採取し,天ぷら粉をつけて揚げる。
・アクのある野草でも,美味しく食べられることがわかる。

詳細

野草のおいしい季節になりました。若葉が芽吹き,シュレーゲルアオガエルの鳴き声が心地よく響く里山を,小一時間ほど散策しました。タンポポの茎やアシの葉で笛を作って吹いたり,ホトケノザの蜜を舐めたりして遊びながら,野草を摘んで回りました。 野草は,採取が許可されている場所で,食べられるものか確認しながら採取します。有毒な種もあるので,野草に詳しい方がおられると安心です。なるべく,人や犬が入っていない場所を選びます。道端だと,糞尿や除草剤がかかっている怖れがあるからです。 皆んなで集めた野草は,22種にもなりました。汚れやアブラムシなどを流水で洗い落とし、ザルに並べて水切りをします。キッチンペーパーで水気を吸い取るのもいいでしょう。あとは,冷水で溶いた天ぷら粉を片側に薄く絡ませて揚げるだけです。高めの温度(約180℃)で揚げるとカラッとした食感に仕上がります。全体的にしなっとしていたらもう少し揚げましょう。キッチンペーパーを敷いたバットに取り上げ,油を切ります。熱い揚げたてをいただくのが最高です。 ドクダミのような多少くせのある野草も,天ぷらにすると美味しくいただけます。天然塩を少量ふりかけると,さらに美味しくなります。食べ始めるとドンドン食が進むのですが,結果的に天かすを大量に食べているのと同じことになるので,胸焼けがするのは覚悟しておかなければなりません。ただ,好天の元,屋外で食べる野草の天ぷらはとても美味なので,胃薬持参でも,しっかり味わいたい春の恵みです。春の野草のアクは,冬の間に体に溜まった毒素を排出してくれる役目があるとも言われています。スギナ(桂酸を多く含む)・スイバ(シュウ酸を多く含む)・ヨモギ(カリウムを多く含む)などは,ほどほどにしておきましょう。 タラの芽は,別料金をいただきたいほど美味しい食材です。しかし,茎にトゲがあるので要注意です。縄などを茎にかけて引っ張り,頂芽の部分をもぎ取ります。同じシーズンに繰り返し芽を摘むと、木が枯れてしまうのでやめましょう。食べる量だけ取って,次の人や来年のために,取り過ぎないようにするのがマナーです。 有毒な野草を食べて食中毒を起こした事例は,この10年で約1000人にもなるそうです。例えば,おいしい食材のニリンソウに似ている猛毒トリカブト,セリにそっくりなドクゼリ,バイケイソウなど。図鑑などで事前に調べておくことも大切ですが,定番の数種に控えることが一番の安全対策でしょう。 関連実験(あわせて、こちらもどうぞ) セリを食べる ナズナを食べる オオバコを食べる チガヤを食べる クズの芽を食べよう 草をちぎる スギナで遊ぼう つないだのはどこ? 

基本情報

分野 分野2 育てたいもの 管理番号 季節 場所 難易度 危険度
原体験 植物 感性 819
春
山;
山
普通
少し危険
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