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キーキングに挑戦,ピンクパンサー大回転!

  • キーキングに挑戦,ピンクパンサー大回転!

材料

キーキング・ブランコ ピンクパンサー 5mm金剛ロープ

内容

・振り子の決まりを利用した実験を行う。
・綱を操作して,ピンクパンサーを立ったりしゃがんだりさせる。
・タイミングが合うと加速し,何度も回転させることができる。

詳細

 5年生で,振り子の1往復する時間(周期)は,振り子の長さの違いで変わることを学びます。振り子の長さが長ければ周期は長くなり,短ければ周期は短くなります。発展学習として振り子の決まりをブランコに当てはめ,漕ぐとどんどん大きく振れていく理由を考えさせます。  立ち漕ぎで考えるのが,解明への近道です。最高点に達したときにしゃがみ始めます。しゃがむと重心が下がる=長い振り子になります。最下点に向かって徐々に立ち上がります。重心が上がる=短い振り子になります。ゆっくり振れる振り子が,速く振れる振り子に変化していく。つまり,加速がついてスピードアプしていくのです。その繰り返しで,大きく漕げるようになります。  大切なのはタイミングです。どこでしゃがんで重心を下げ,どこで立ち上がって重心を上げるのか,そしてこの動作がいかにスムーズに繋がるか,このタイミングがずれると,振れはどんどん小さくなってしまします。難しいと思われるタイミングですが,幼児でもしっかりとこのタイミングを体で覚えているので,ブランコをグングン漕ぐことができるのです。  この実験器は京都の東郷伸也さんが開発されたもので,この作品の素晴らしさに惚れ込み,写真を元にして再現しました。ぬいぐるみの軽いピンクパンサー自体が立ったりしゃがんだりしても,重心の位置の変化はほとんどありません。そこで,腹の辺りに渡してあるパイプの中に,重い鉄棒を仕込んであります。この重しも一緒に上下するので,重心の位置が大きく変わり,振り子としての長さが変化し,加速させることが可能になります。  大きく振れるようになったら,1回転に挑戦してみましょう。鎖ではなく鋼管なので,真上に来ても潰れることはありません。エストニアでは競技として「キーキーング祭り」が開催されており,日本からの取材もなされました。 子どもたちと実験する時には,私が「ピンク」子どもたちが「パンサー」とタイミングに合わせて叫びながら楽しんでいます。  この技は,鎖のブランコではできません。可能性は0ではありませんが,危険性が大きすぎます。絶対にマネしないよう,十分注意しておく必要があります。

基本情報

分野 分野2 育てたいもの 管理番号 季節 場所 難易度 危険度
物理 運動 探究心 858 春夏秋冬
春夏秋冬
室内;
室内
難しい
少し危険
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