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幸福を呼ぶ青い蜂(ブルービー)ナミルリモンハナバチに再会!

  • 幸福を呼ぶ青い蜂(ブルービー)ナミルリモンハナバチに再会!

材料

ナミルリモンハナバチ カメラ

内容

・ブルービーを観察する。
・生息地に出向く。
・ミツバチと同じように吸蜜していることが分かる。

詳細

幸運を呼ぶ青い蜂,別名ブルービーをご存知でしょうか。黄色と黒の縞模様のミツバチなどが飛び交うキツネノマゴが咲く野草園に,見慣れない鮮やかな瑠璃色の縞模様のあるハチが飛び交っています。その正体は,ナミルリモンハナバチ。私にとっては,実に46年ぶりの再会でした。本州では,長らく姿を消していたそうです。まだ生息地は限られていますが,私たちの眼の前に戻ってきました。意外性のある美しい姿と希少性から,見かけることができたらラッキーという意味でしょうか,幸福を呼ぶ・・・と言われています。 美しい瑠璃色の模様は,黒い地に生えた青い毛で形作られています。大きさはミツバチぐらいですが,少し押しつぶしたような幅広の体つきです。飛ぶ様子をスロー動画で撮ろうとしましたが,ミツバチよりずっと忙しなく花の間を飛び回るので,ピント合わせが追いつきません。高速連写画像で,ようやくアップが撮れました。 ナミルリモンハナバチには,姿かたちだけでなく,特異な習性があります。何と托卵するのです。托卵と言えばカッコウが有名ですが,昆虫の中にもいるんですね。自分で巣を作らず,他のハチの巣に卵を産み付けて育ててもらいます。これは,巣作り,エサの確保,子育てなどの「労働」を人任せにする「労働寄生」と呼ばれる習性だそうです。楽をしているようですが,裏を返せば,他のハチの生息環境が変化すると,たちまちその数を減らしてしまう危険性をはらんでいると言えます。そのため,県によっては,絶滅危惧種などに指定されているようです。 昔見た青いハチをルリハナバチと記憶していて,今回見た個体よりも青が薄かったような気がします。しかし,似た青いハチは他にいないので,やはり約半世紀ぶりの再会だと思います。知る人ぞ知る生息地で,お二人が写真撮影をされていました。このままそっと,見守っていきたい存在です。

基本情報

分野 分野2 育てたいもの 管理番号 季節 場所 難易度 危険度
生物 生態 生物愛護 859
夏
山;野原;
山 野原
難しい
普通
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