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タデアイ(蓼藍)で,たたき染めをしよう

  • タデアイ(蓼藍)で,たたき染めをしよう

材料

タデアイ(蓼藍)の生葉,金づちか木づち,綿か絹の布,ポリ袋,下敷きにする板

内容

・タデアイの葉でたたき染めをする
・布を敷いた上にタデアイの葉を置き,金づちでたたく。
・葉の色素で,布を簡単に染めることができる。

詳細

アイ(藍)という植物は,緑色の葉の中に青い色の色素をもっています。昔の人々は,この色素で布などを染める工夫をしてきました。藍染めをした布は,見て美しいだけでなく,虫に食われにくいと重宝されたようです。   藍染め(生葉染め)をするには,火を使ったりミキサーで葉をすりつぶしたりと手間がかかります。しかし,藍の生葉を使ったたたき染めは,それよりもっと簡単です。 下敷き(板)の上に綿か絹の布を敷き,タデアイの葉を置きます。この時,布は表になる方が上向きになるように置いてください。 葉の上に丈夫なポリ袋(厚めのチャック袋など)をかぶせて,金づちでまんべんなくたたきます。藍の葉がつぶれて,色素が布についていくのがよく見えます。しっかりたたくほど,美しく染まります。全体をたたき終われば,葉を取り除いて軽く石けんで洗い,干して乾けば完成です。 色止めの薬品や定着液などは必要ありません。洗濯しても消えない,葉脈まで見える葉っぱの模様を長く楽しむことができます。 初めは緑色ですが,時間が経つと(空気に触れると)だんだん青っぽくなってきます。石けんの影響があるのかもしれません。 紙に直接たたくと美しく染まりませんが,布ごしにたたくと,紙にもいい感じで色がつきます。 バッタなどに食べられた虫食いの穴の空いた葉でたたき染めをすると,穴の空いた形の葉が染まります。それも味があって面白いです。 無心で葉をたたいていて,指先をたたいてしまったことがあります。たたき染めのあるあるなので,子どもがする場合は,特に気をつけてあげてください。 タデアイの種は,ホームセンターやネットなどで入手することができます。丈夫な植物ですが,真夏の水切れには注意してください。 7月末に伸びた枝を刈り取り,水に挿しておくとそこから根を出し,また植えて増やすことができます。

基本情報

分野 分野2 育てたいもの 管理番号 季節 場所 難易度 危険度
伝承遊び 植物 遊び心 879
夏
室内;
室内
普通
普通
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