第500回例会 5月16日(金)

 第500回例会。昭和60年代に「うれしの台教材開発研究会」としてスタートした山田ゼミ(当時生物教室)を中心としたサークル活動が平成元年に「原体験教材開発研究会」と改称し、当時大学院生だった泉氏(現代表)らが毎週木曜日に生物ゼミ室に集うようになったのが例会の始まりだと聞いています。当時のお話が聞けたらありがたいのですが、その例会が積もり積もって何と500回目を迎えてしまったのです。  もっともこの「500回」という数字、実は決して確固たる自信のある「キリ番」ではありません。平成元年当時から夏休みなどを除き、ほぼ毎週例会が行われているとして(実際年40回程度は行われています)考えると、13年程度でこの数に達するはずです。このホームページを立ち上げた2000年9月から例会報告したのですが、たまたまその年の忘年会を盛大にやろうということになり、「だいたい」で「400回例会」としてしまいました。逆算して例会アップ第一号(2000年9月22日)を第387回例会と「紀元節」のごとく決定してしまいました。
 そこから2年8ヶ月で113回。やはりペースとしては年に40回と言うところですね。ところがこの記念すべき第500回例会にwebマスター國眼はまたも参加できず。新年度になってまだ1回、4月のデータベースしか加わっていない國眼はやはり仕事が忙しいのでしょうか(笑)。この日の参加者は山田先生、本間先生、泉、志水、中永、高田(昌)、高田(要)、梶原、向田、古寺、大西、広瀬のレギュラーメンバーに教育臨床心理学の富永教授とゼミ生の高松氏。
 上写真は何と木造住居の天敵・シロアリ。志水メールでは「ボールペンの線をたどって歩くのです。インクにシロアリのにおいに似た成分があるようなのです。シロアリは蟻の仲間と言うよりゴキブリに近いものです。シロアリが動いてるのでちょっとピントが合っていないですが・・・高田さんがいとおしそうに持っているのがシロアリです。そこらではなさないでね危険だから・・・」と説明がありました。右写真がそのボールペンのインクをたどるシロアリの様子です。
 上写真は高田氏得意のハンガー回し。参加者にしてもらっているところです。左写真は泉氏宅でとれたサクランボ。写真は無いのですが志水氏も自家製梅干しを持参。いつ漬けたのかわからないくらい年数の経っている梅干しで思わず口がキュウとすぼんでしまいます。
 中写真はスーパーカイト。値段が高いのが玉にきずです。


501回例会 5月23日(金)

 子どもの学校のPTAの仕事でこの日もwebマスターは参加できていません。例会報告をメールでもらえるのが「普通」になってきました。報告は今回梶原氏。

 参加者 山田先生、小寺さん、大西さん、梶原、広瀬さん、中永さん、泉さん、熊谷さんの8名でした。(到着順)9時前に梶原が到着したときは、山田先生、小寺さん、大西さんの3名(いつもいるはずの志水さんは欠席)。10時前にようやく中永さん到着といったように皆さん忙しく集まりの遅い例会でした。そんな中で岩手出身の兵教大の院生 熊谷さんの参加がありました。当日広瀬さん手作りの差し入れのロールケーキとパン(中にウインナーの代わりに鶏の唐揚げ入り)がありました(写真)。おいしかったです。岩手県出身の熊谷 明宏さん登場  物理教室で理科教育を研究  金曜日に夜な夜な集まっている原体験なるものに関心を持ち、今回初参加です。
・理科教育について 
 中永さんから前回からの話題? 理科教育についての話がありました。子供たちに正しい情報を与えて判断をさせなければならないのに(リスクの教育など)、今の教育は答えを聞くような教育になってしまっている。 今までにない理科教育の方法を再構築する必要がある。 断片的な記録になってしまいまとまりません。内容については中永さんに聞いて下さい。熊谷さんから原体験の活動についての質問に対して・・・
・中永さん、泉さんが原体験の活動の歴史等の説明。
 触臭味の原体験教育の重要性教育
・これからの原体験について
山田先生よりこれからやっていこうとしている活動についてのお話
 アレルギーの研究でも触臭味の教育の重要性が考えられてくる。 触臭味の教育はシナプス形成に重要 自然現象7つの見えるものを対象と情感教育を重視。豊かな人間性を持ったヒトづくり。 今の子供たちはイメージ化できないので原体験が必要。イメージ化の次に論理的なものの構築山    原体験度、幼児の男性脳女性脳テスト、絵本、自然の形など
いつものようにいろんな話題に発展していきました。
 イメージ化のための豊富な原体験が必要。さらに見えない世界の理論構築につながっていく。
 外国の教育法を紹介するだけではなく、日本にあった物に再構築する必要がある。
 指導要領や現場を知らない教育学者への批判。大脳生理学に基づき、子供たちにいろんな体験をさせることがシナプスの形成に重要。脳は勝手に総合化してくれる。
 小脳と大脳はともに発達するので勉強しないスポーツ選手はだめ、勉強だけでもだめ。
 小さいときに、基礎基本はしっかり詰め込んでおく。それが軽視されると中高になって理科教育に支障あり。   
  パターン化された教材よりいろんな場合が起こりえる教材がよい。自然体験はそういう点でよい。
  発達にはよい指導者が必要。鈴木メソッド。いい物、本物を与える教育が感動を呼ぶ。
いい声で鶯を鳴かせるにはいい声を聞かせるのが一番よい。東京では、きちんとした
実験をする塾がはやっている。
 左写真は廣瀬さん手作りのロールケーキ。中写真も同様唐揚げ入りロールパン。活動内容より、この美味しそうな、しかも「安全な」食べ物に目が行ったのでしょうか(例会では何度か「危険な」食べ物も出ます)、梶原氏が撮影した写真はこの2つでした。でも本当に美味しそう!廣瀬さんいつもありがとうございます。

第502回例会 5月30日(金)31日(土)データベース検討

 webマスター久々の例会参加でした。この日は月に一度のデータベース検討日。山田先生、泉、志水、中永、高田(昌)、高田(要)、梶原のレギュラーに加え、最近精勤に参加の附属中・足立氏と物理ゼミの熊谷氏を加え、岡山から福井・森永コンビと恵那から水野氏、里山から川名さんら2名と國眼で総勢15人。物理ゼミ室は座るところを探すのが大変なくらい盛況の様相を呈していました。
 里山・原体験清原塾から参加の川名さん(上写真)。國眼が大学院生当時の95年頃から小学生のお子さんらを連れ参加されていた実は超ベテラン。当時の子らももはや成人近くなっているとか。川名さんはバブロケットのプロであちこちで出展されています。今回は「人工イクラ」のアルギニン酸でカラフルでフルーティな「癒し系」グッズを紹介(名前は忘れました)。ポタポタと水滴を落として作り、ペットボトルで落下を楽しみます。食べられないのが残念ですが、フワフワと水流にのって、じっと見ているとアルファ波が出てきそうです。
 最近生物ネタの発見にいそしむ高田(昌)氏。それもそのはず、この10月にも全小理での発表が当たっているとのことです。全小理には参加する予定だったのですがこんな身近に発表者がいるとは知りませんでした。この日はモンシロチョウのサナギの観察。なんのことはないサナギの様子ですが、先にかぎ針が付いているのが双眼実態顕微鏡でよくわかります。オナモミのカギを見てマジックテープを作ったという話ですが、このかぎ針もオナモミのものと同じ形です。羽化するまでこのようにかぎ針で葉の裏などにくっついて必要なくなったらカギが引っ込んでポロリと落ちるとのこと。うまくできているんですね。   ここ数回精勤に参加の熊谷さん。岩手県から来て本間ゼミに所属している現職教員の大学院生で原体験にはとても貴重な存在です。以前は例会の設定はすべて現役生で行い、食べ物や飲み物、ネタの用意まで木曜日(後半は金曜日)は本当に大変な日でした。それが苦になってナーバスな状態に陥った院生もいないではありません。今からもう一度院生ができるのなら、どんなことでもやれそうな気がしますが・・・。熊谷さんM1ながらすでに修士論文のプレッシャーを感じているとか。せっかくの2年間、精一杯楽しみましょうよ。
 さすがは現役院生熊谷さん。その日のネタをしっかりとメモ(左写真)。こんなことができたのは過去、95年当時の研究生・宮下さん(当時西舞鶴高校・現東舞鶴高校)くらいだったでしょうか。宮下さんのメモは後に「原体験だより」として集大成され、後にも先にもない1年分のバックナンバーストックとなりました。写真画質プリンターなどまだほど遠かった当時、ネタのすべてをまとめ、コメントを入れ、40回分を冊子にまとめて配布されました。そんな作業、もう誰もやる人はいません。

森永氏のイラストはもうプロ級。福井氏も描くのですが、そのプロの出来映えをちゃっかり学級経営・理科室経営に使っているところがさすが。國眼もこの日、久々に描いた広報で18人分のイラストを披露。森永氏に「鐘3つ」の評価をいただきました。

この写真は志水氏が中永氏の実家近くで拾ったイヌ科動物(テンか?)の頭骨。それを100均で買った箱に入れるともう立派な標本に。だれもその同定ができませんでした。
 この日はデータベース検討。福井氏・森永氏は依頼のあったイラストをさささっと書き上げます。梶原氏はデータベースを校正。中永氏はQ&Aに回答。水野氏はすぐさまそれをwebにアップロード。それぞれ得意分野で力を発揮します。國眼はこの間に遅れていたホームページの作成を急いでいたのですが会話に入ってしまって結局できずじまい。以前ほどのスピードとエネルギーがなくなりつつあります。ちょっと注意。
 この日は12時前に生涯教育センターに移動し、2時前まで討論。いつもながら皆元気です。國眼・泉と同室だった梶原氏、眠りにつくタイミングを逃し、結局別室へ。元センター職員に気の毒なことをしました。


第503回例会 6月6日(金)

 webマスター國眼は2回連続参加。仕事もプライベートも少し落ち着き、やっと本腰を入れてweb作成にかかれるようになりました。この第503回例会を合わせて500回から4回分を一度に作ります。夏休みの絵日記を8月31日に一気に仕上げる心境です。個人HPの「雑記」も10日分を一気書き。記憶が定かではありませんがとりあえずこの例会ページは出席者からの報告メールがあるので何とか紙面が飾れます   この日も全国大会を控えている高田氏から生物ネタでした。まずは上写真中、ヤゴのアゴ。トンボに変態するときにこのアゴ部分がだんだん小さくなっていくのだそうです(詳しく覚えていません)。次にタガメの子育て。産卵した卵を必死で守っている様子は人間っぽくって何かホッとします。意外や卵を守っているのはオスだそうです。この100余りある卵が孵ったらもらって欲しいとのこと。6月10日が孵化予定。高田氏まで連絡を。但し生き餌なのでエサ確保が結構大変かも知れません。
 左右の写真はモリアオガエル。吸盤でぴたっと張り付いているところが樹上生活を想像させます。観察している間にも抱接しようとぴたっとマウントしかけますが、どうやら大きめのオスに小さいオスが乗っかっているよう。メスと間違えたのでしょうか。國眼も卵を見つけ、ただいま飼育中。ハッチまでは行くのですがそのあと急に死んでいくのが多く、細心の注意を払っています(中写真)。右上写真はオス同士のラブラブに見えてしまうのですが・・・。
 左写真・中写真は山田先生お得意の「カエルの催眠術」。カエルを仰向きに寝かせてお腹を3回さすると目がトロンとしてきてついに動かなくなってしまいます。個体差もあるのですが「こうやって眠らせるんだよ」と言いながらさっと眠らせると手品のようでびっくりします。上写真はみんなで挑戦。なかなか先生のようにはうまくいきません。
 國眼が学校で使わなくなっていた池をきれいに整備し、コイを飼おうとしている話をしました。でも入れるとすぐに死んでしまいます。多分酸素不足だろうということで池用のポンプをオークションで検索してくれました。これが2300円(あと1日)。けっこう安いものです。あと注意事項として
(1)できるだけ高いところから水を落とす
(2)螺旋状に落とすのがベスト
(3)コンクリートやブロックは1ヶ月くらい水に入れておいてから魚を放す
(4)水蓮を入れるときは植木鉢ごと入れると掃除が楽
などのアドバイスをいただきました。さすが生物のプロたち。参考になります。

yahooオークションで出ていた浄化槽用ポンプ。中永氏自宅のものとほぼ一緒だそうです。34L/分の排出量
 右上写真は約1年前中永氏・高田氏に紹介されたlife社のフォトシネマを國眼が学級のページに用い、webにアップしたことからデジタルステージ社の目にとまってガイドブックに掲載されたものです。けっこうおもしろいソフトで2003年グッドデザイン金賞に輝いたこのソフト。ガイドブック6例のうちの一つに入れてもらえたことで悦に入っていました。やたら立派(?)で自嘲気味(?)なプロフィールも笑いを誘いました。右写真は2002年7月5日第465回例会でデモする中永氏のフォトシネマ。

 山田先生が大悠社から「万葉植物つれづれ」という本を出されました。以前北隆館からも「万葉植物大事典」を出されていましたが今回の本はフルカラーでとても読みやすいものです。コンパクトなサイズで1000円と廉価なのも魅力。紹介してもらうとともに「謹呈」として頂いてしまいました。


第504回例会 6月13日(金)

 この日の例会も大盛況。参加者は山田先生、本間先生、泉、中永、志水、高田(昌)、高田(要)、梶原、廣瀬、足立、熊谷、小林(物理ゼミ)、小林(武庫川女大)、向田、國眼(ここまでレギュラーメンバー)。そしてあと中井氏(?)ともう一人(名前がわかりません)。総勢17人の第例会でした。國眼到着の10時半には本当に座るところもないくらいでした。  人数が増えるのはとてもいいことなのですが、どうしても話があちこちで勝手に始まり全体としては何となくまとまりがなくなってしまいます。それはそれでファジーっぽくていいのですが、初めて参加する人はどうしても何の会かわからなくなってしまいます。リピーターをもっと増やすためにも例会半分くらいの時間は進行する人がいて何かテーマに沿っていろいろな立場から意見を聞いたり話題を提供したりしてみようとこの日は中永氏がコーディネーターとなりました。
 テーマはやはり「総合的な学習の時間」について。興味深かったのは文科省直属の附属中学校が総合の時間を減らしているとか。総合で生きる力を・・・というところまで考えていない、と言うことらしいです。もっとも附属は我々公立校に比べてカリキュラムが緩やかでいろいろな取り組みが制約されずに独自でできる強みはあるわけですが。
 生きる力について山田教授はかねてから次の点をあげられています。これは文科省(旧文部省)が総合や生きる力について言及する前のことです。
 生きる力というのは
1、体力(ストレス耐性含む)
2、意欲(性欲・食欲−飢え乾き)
3、知力
4、感性(ゼロ体験・情感体験−人を介さないといけない)
5、生活習慣
6、技術技能
7、道具教科
8、内容教科
 このうち学校でできるのは7と8でそれ以外は家庭や地域で行うべきものです。でも家庭や地域の教育力が乏しくなりそれ以外も学校に求められているのが現状で、そういった点を考えると学校教育というのはいろいろ叩かれますがまだまだ捨てたもんじゃないなと思います。
 コーディネーター中永氏は教員ではないK氏、H氏に「総合に始まる体験学習全盛だが親としては学力低下の心配がないのか、どちら(教科学習か体験学習か)に重点を置いて欲しいか」と質問を投げかけました。
K氏(自然観察員):ここで言うのはまずいかも知れないけどぶっちゃけた話、とにかく「いいところ」に入って欲しい。
H氏(大学院生):うちは中高一貫教育だけど近所の人には「どうしたらそこに入れるの?」ってよく聞かれる。学力低下問題は保護者の関心が高いけど、体験学習について長い目で見た「生きる力」がつく・・・という認識が無いと思う。親は短絡的にテストに点が取れる「学力」を望むだろう。
 続いてこれから教員を目指す人にも尋ねます。
Kさん(学生):生活科も総合も学習していない世代だけれど、大学に入って初めて総合というものをかじった。なんかつかみ所がない。総合でメロンを作った。楽しいけど、ただ「作った」に終わるんじゃないかと思った。
Kさん(学生):授業の合間にある安らぎの時間になっているのではないだろうか。先生も怒らないし、勝手にざわざわやっている感じがする。
 
N氏(大学院生):生徒指導に明け暮れている学校では総合はやりづらい。うまくできないと教師の努力不足と言うことになってしまう。教科調査官と議論になったが「あなたは総合のために何をしたのですか?」と詰められる。時間も能力も有限であることを考えて欲しいし、総合以前の問題が山積していることを研究者や官僚はわかっていない。
M氏(小学校):マスターの課程でもなかなか自分で課題を見つけるのは大変だ。それを小学生から自分でみつけて考え、深化させる・・・なんて無理じゃないか。
K氏(高校):今、正直言って子守りの状態だ。もっと他にしなければいけないことがたくさんあるのに。
 ある程度総合に対する実践者や学校外からの意見が出たところで脳についての話が山田先生から出されました。
 脳はモジュールだ。総合したものを入れることに大した意味を持たない。刺激があるとそのモジュールが扁桃体で集められる、即挫核に行くと活動を活発にする。
一つ一つの体験はバラバラでもいい。大脳ではそれを総合することができる。大脳でプランニングしたもののコピーが小脳に送られる。小脳を鍛えることが大切だ。これはボケの研究に役立つらしい。すべてがすばらしくなくてもひとついいことがあるとOKだ。小さいときの体験で十分総合化はできるとの報告がある。
脳をF−NMRで見ると分かることが多くある。子供の脳と天才の脳は似ている。でも子どもの場合は偽の天才だ。
 議論は百出しましたが今回、中永氏がうまくコーディネートしてくれたことで誰も自分の立場からコメントしやすくなりました。専門家の意見にはどうしても追随してしまいがちなのですが、それぞれの立場から正直な意見というのが実は最も聞きたいコメントなのかも知れません。
 この日、高田(昌)氏がヒバカリの幼蛇(ようだ)を持参。小さくても親と同じ模様が入ります。小林さん(武庫川)、初めて触るヘビの感触に絶叫寸前。でも噛まないことがわかると少しはかわいらしくなったようでした。
 それより何より、ヘビに関してはトラウマに近い体験を持つ廣瀬氏。「絶対に触らない」と語気を荒くしていましたが、「こんなに小さいのならとりあえず『触れた』ことにしておこう」と果敢にチャレンジ。総合のゼミ生として毎回例会に参加、いつも含蓄のある意見を言ってくれる廣瀬氏ですがこの日ばかりは勝手が違うよう。動物を扱うプロですがやはり足がない動物は苦手なようです。まだ触ってもいないのに(左写真)この表情。志水氏のアシストで何とか成就できました。
 この日、ホタルがかぶりました。高田(昌)氏はH市でゲットしたゲンジボタルを飼育。交尾・産卵させ卵を観察できるように双眼実態顕微鏡も準備。ピントのあった卵画像が今ないのでまた志水氏に送って頂きます。またこのホタルでウィンカー実験ができるとのこと。カチカチと点滅させるとそれに合わせてホタルのオスが点滅させるらしいのです。実験しましたが、合わせたのかどうか・・・難しいところです。
 國眼も実はホタルがとても多いところに住んでいます。例会前ささっと6匹をゲット。今の時期9時頃なら確実にいます。本当はもっと乱舞しているところを知っているのですが、ネット上では控えておきます。うまく写真が撮れたらまた紹介します(現像中)。上左写真はゲンジボタルのメス。上中写真はゲンジボタルのオスです。違いは光るバンドの違い。体節2つ分光るのがオスです。一つ分がメスなので一目でわかります。でも例会参加者もけっこう知らなかったので、意外と知られていないのかも知れません。
 上中写真は高田氏持参のゲンジボタルの卵。これが孵化できればすごいのですが。右写真は前回も持参されたアゲハチョウのサナギのかぎ針。参加者もうなります。左は國眼がジャスコで3000円値切って購入したヒューレッドパッカード社製プリンタ複合機。これ1台でコピー・カラーコピー・スキャナ・プリンタになります。ちょっとした資料の複製には十分。こんなのが1万円台になったなんて、時代ですね。ちなみに國眼は自宅にエプソンの複合機、教室にこのPSC1210を置いています。授業資料がすぐに作れるのがいいです。討論、観察のあと丸亀での仕事について打ち合わせを行い、この日の例会は1時過ぎに終了。本当にみな元気。

第505回例会 6月20日(金)

 次の日の朝に娘の学校の親子ドッチボール大会(この大会で腰をバギッとやってしまったのです)を控えていた國眼は泣く泣くこの第505回例会を欠席しました。21日に丸亀に行く道中、中永氏に「昨日の例会は原体験例会史に残る久々に感動の例会だったぞ」と教えられ、腰痛とともにダブルショック。505回を数える超ロングラン例会の歴史に残る感動とはいったいどのようなものだったか本当に気になりました。志水メールが送られてきたのは3日後でしたのでワクワクしていました。

移動前15人いる。確かに。

移動後、あと一人はどこ?
 上写真はどう見ても15人。でも3分割された絵を下はそのままに、上の部分を左右逆にすると14人に減ります。「あと一人はどこに行った?」けっこう盛り上がるネタのようです。一人はどこに行ったのでしょう?
 この日のメインは何と言っても高田(昌)氏持参のアゲハチョウのサナギ。このサナギを例会中に羽化させようとしたものです。メダカを授業中に産卵させるテクニックはいくつも報告されていていますがアゲハチョウの羽化がタイムコントロールできるのか?自信満々の高田氏の前でみんな固唾を飲んでサナギを見守ります。
 アゲハの羽化の写真です。最初はまだ色の白いサナギです(左上写真)。
 次は羽化寸前のサナギです。3つの内真ん中のは頭が出てきました(上中)写真。横になってるサナギから羽化した蝶は、走り回って止まるところを探しますが、指を
出すと指にはい上がりますが落ち着かなくてだめです。木の枝を出すとそれにあがっ
てやっと落ち着き羽を広げ始めます。
 チョウは羽化の際、羽を広げるときに腹水を一気に出してその力で広げるのだそうです。その一部がフンのように落ちることがあります。お腹にたまった水がなくなって羽が拡がるのを観察したときは本当に感動だったでしょうね。
 写真だけで見ると「ああこうなんだ」と言う程度でしょうがこれを目の前で「今から羽化が始まる」とわかっていてこの変化があるのはやはり感動ものでしょう。
 羽化コントロールについては,「チョウの実験と観察」矢野幸夫著、東洋館出版社初版昭和52年」に詳しく説明されています。山田先生もよく知っておられました。
冷蔵適期をつかみさえすれば,案外簡単にできるよう確立されている方法のようです。実は高田氏、修論でもこの方法を用い、ギンヤンマの羽化抑制をされていました。
 その他には「鮎には方言がない。メダカには方言が6000ほどある。彼岸花には1500ほどの方言がある」という話題。確かに鮎の地方名は聞いたことがありません。鮎は献上魚だったのでどこへ行っても鮎だったということでした。  水槽など閉鎖的な状態で飼育すると、タガメの雌は卵をはらむ度に前に産んだ卵を殺す。普通の状態では他の池へ飛んでしまうのでそんなことはないが・・・高田氏のタガメは1週間ごとに卵を殺しては生みました。タガメはなぜ卵をこわすのか?「水生昆虫の子殺し行動の発見」偕成社です。  次の日21日は丸亀グランドホテルに19時集合。科学協会から依頼を受けた競艇場での科学体験イベント出展です。原体験と里山清原塾から10ブースを予定。2時頃帰宅でもちゃんと出動する元気の良さです。

第506回例会 6月27日(金)

 丸亀科学体験後最初の例会で、いろいろと報告をと思っていましたが、この日webマスター國眼は出発直前、妻が熱を出し、なかなか「行ってくるわ」と言えない雰囲気に。「欠席する」とも言わずそのまま子どもとうだうだと戯れておりました。2回連続欠席で残念。次のデータベースこそは・・・。例会報告は例によって志水メールです。この日も高田氏大奮闘。タガメの観察ができたそうです。
 写真のタガメは,卵から孵化した1令幼虫です。タガメは「体液を吸う」と思っている人が多いのですが、実際は口吻を獲物に突き刺し、消化液を送り込んで体外消化します。その肉汁スープを吸うというのが正しいそうです。そのため,オタマや金魚、小魚などは、ほとんど骨皮だけになってしまいます。
 國眼にもタガメを譲ってくれるそうですがタガメの飼育はかなり覚悟が要るようです。生き餌でないと飼育できないので確実にエサを確保できる環境が必要です。モリアオガエルのオタマジャクシが今100匹以上いるので多分大丈夫だと思うのですが。
 「参加のメンバーです。広瀬さんのお話によると、お医者さんの「白衣」の色についてですが、白という色はちらつくということで、特に手術の時の無影灯の下では青みがかって見えてとっても気になるそうです。他血が付いた時の詳しい話はちょっとまとめにくいので広瀬さんに聞いてください」とのことでした。確かに白はちらつきますよね。尼崎体験祭りのピンクがよろしかろうと思います。
 6月22日(日)香川県丸亀市で競艇場のイベントの中の科学体験コーナーを10ブース出展することになりました。原体験からは泉、志水、中永、高田(昌)、梶原、向田、上野、國眼と岡山支部から福井氏、萩支部から松田氏が参加。里山原体験からも4ブース参加で山田先生も出展。隣で山本譲二歌謡ショーが行われる中10時から3時まで普段と違う「客層」相手に奮闘しました(写真提供は松田氏)。
9時半科学協会鳥越氏の進行で
朝礼が始まります

紙笛。ブースの手伝いをしてくれたのは
何と現役のレーサーたち

高田氏得意の電撃イライラ棒。
あげなくてもいいのでこの日はちょっと安心

向田・清水(協会)コンビで静かに中国鍋の魚洗

福井氏この日はお水系の浮沈子

隣は何と日本財団からヘルプ平田氏

國眼もネオジムモーターで参戦

梶原氏、尼崎からモーフィングコマづいています

志水氏この日ブース初のいないいないばぁ

協会総務の方もお手伝い

上野・佐々木(協会)で星降る試験管。
お水系ネタは福井氏伝授

中永氏尼崎に続いてブーメランで奮闘です

フーフーフックは萩原体験松田氏。
本物の船乗りは大勢いました

第507回例会 7月4日(金)5日(土)データベース検討

 この日は科学協会から鳥越氏、清水氏が来学され、データベース検討。大津、児島の打ち合わせも行いましたが、これからの科学協会という視点でいろいろなお話が出ました。
 参加者は山田先生、泉、中永、志水、高田(昌)、向田、(あと一人)、福井、國眼に前述の二人。ほぼレギュラーがそろったところでこれからの原体験も含めて検討が行われました。
 科学協会の将来的な見通しとして「青少年の科学的素養の育成」というのが挙げられています。ところが毎年10億の基金の利息で運用がなされている協会ですが、バブルがはじけて12,3年。金利の良かった時代の定期が満期を迎えます。今の金利では10億円預けても1年間に100万円。これでは体験祭りなどがとても行えません。
 協会のメインとしては研究助成という事業もありますがこれは一部の人に対して開かれている事業です。科学協会が独自で行っていて一般市民に開かれているのはこのデータベースしかないのでは。協会としては一般に開かれているこの窓を閉じたくないというのが長期的な考えのようです。
 何とかデータベースを魅力あるものにして欲しい。そして「暇つぶしのできるデータベース」「ちょっと見てみようということができるデータベース」になってくれたらありがたいということでした。
 件数も増やして欲しいけれども内容をもっと肉厚にして、裏話的な話題もこぼれ話も含めて入れてもらいたいとの要望も出ました。ただ、体験というだけではなく、本人が体験できなくても見ているだけでも楽しいものにならないかということ。これからの展望がわかった気もしますが、実現にはかなりの「練り」が必要となります。
 5年先のプランも考えてもらえれば協会としても長期のプランが立てられ、資金的なものも準備できるとのお話でした。
 情報の交流の場としてのデータベースが現実に動き出しています。
 吹田市のNPO法人から協会に問い合わせがありました。年間700万円の予算で科学体験的なことをやっていて190名の会員がいるということです。このデータベースがあるおかげで協会にアクセスがあったとのことです。せっかくいい窓ができているので双方向で行えるような展開に持ち込んでいきたいとのことです。
 アメリカと日本の学校でITを使って試験的に実験の交流を行う計画を持っているとのことです。
 体感型実験装置群のテーマ性に基づく開発が検討課題に上りました。「未来博物館」的な「時間旅行展」ができるようなものが望まれています。大人がメルヘンチックにひたれるようなそんなテーマ性が大事だということです。
分科会を立ち上げて議論試作していくつか装置群をつくって理解をさせていくようです。あまりきっちりとしたストーリーがなくても方向性があればOKとのこと。どんな装置群ができるか、開発部長やステージ担当としては腕が鳴るところでしょう。
 装置群はサークルメンバーの幾人、メーカー、大学教官など何人かで議論をしていって、最後はメーカーに作らせれば良いと言うことでした。壊れにくい手作りでないものが良いとのことです。
  市民社会が科学を理解しようとしないのではないかという疑問もあります。ひょっとしてこれSTS教育なのでは・・・と思いましたがいま、STSをあまり言わなくなりました。ひょっとして今こそSTSなのかも知れません。
 ここまでの提案に対して、「ある程度の基準と哲学の必要性」という話が出ました。何でもありになってはいけないのではないか。成果が仮に出なくても方向性だけあればOKというのでは大盤振る舞いになってしまって、研究者だけが食いついてくるのではないか、という意見です。  さらに「科学技術振興財団でも大型装置コンテストをしている。これとの違いがどうなのかが大切なのでは」という意見も。確かに独自性というのは必要なのでしょう。
 鳥越氏からは「水で温度計が作れないか」など意見も。無理だとわかっていてもそれをやるようなロマンが欲しいと言うことでした。
 ステージ担当(?)福井氏。どうやらいいアイデアが浮かんだようです。具体的に記述するのは避けますが、ある種の方向性をもった企画ができかけています。これをどう発展させていくか。大きなプロジェクトになろうとしていますが、さてその行く末は。話の尽きないデータベース検討会でした。

第508回例会 7月11日(金)

 終業式間近のこの日、成績付けに必死の頃かと思いますがメンバーは元気です。近所に不幸があった國眼は残念ながら不参加。出席者は山田先生、泉、中永、志水、梶原、高田(要)、向田、廣瀬、安達、中井、熊谷、(あと一人)の12人。
 泉氏はヨモギのムシコブを切ってみましたが、まだ若くて羽化していませんでした。
 高田(要)氏はシュロの葉っぱでバッタを作りました。みんなも習おうとしましたが作り方をなかなか理解ができずすぐにお手上げ。完成は一人でした。ネタ元はヒゲキタさんでしょうか。
 あと、原体験についてのお話でした。この日は「意義づけ」について。何をどういう意義づけで行うのか。実験一つにも意義付けをしっかりとしないといけないと言うことでした。競争心やギャンブル性を持ってもいいのではないか。マニュアル化されていないもっと柔軟性を持ったプログラムを開発するようなこと必要だという結果になりました。
 右写真は高田(要)氏のシュロの葉っぱで作るバッタです。この後ほとんどの人は挫折してしまいます。人生には挫折も必要です。できあがったバッタはなかなかの物です。

第509回例会 7月18日(金)

 1学期最後の例会です。終業式を終え、通信簿を渡し、多分みんなお疲れのはずなのに深夜に集合できる元気さ。このエネルギーが原体験メンバーのすごさなんでしょうね。國眼は家でくたばっていました。この日の参加者は山田先生、本間先生、増澤先生、泉、中永、志水、高田(昌)、高田(要)、廣瀬、熊谷、(あと二人)、久々登場の阿部ちゃんこと川添さんでした。阿部ちゃんと一緒に國眼の院生時代学部生で手伝ってくれていた「どうぶつえん」代表の祥子ちゃんに赤ちゃんができたと言うこと。時の流れの速さを痛感します。
 高田(昌)氏からキアゲハの羽化です。何回見ても感動です。今回は1匹だけでしたが時間どおりに羽化しました。高田氏はなんてすごいのでしょう。まだこの「羽化アゲハ」何匹かストックがあるそうです。時間を指定して授業中にきちんと見せられる、こんな先生が本当に身近にいたんですね。
 「タイの活け作りは死んでいるのか、生きているのか」という命の問題を小学生にどう説明するのかということについて、教える側はちゃんと哲学を持たなければいけないだろうと言う話が再燃しました。この話から環境問題になってキリスト以前の神のことについての話が出てきました。科学だけにこだわらない原体験の話題の裾野の広さが現れます。  1学期最後の例会とは言え、実は3日後の21日には大津でびわ湖競艇場科学体験コーナーを出展します。原体験で8ブース運営するとのこと。さらにその2日後23日から東京に出て青少年のための科学の祭典2003全国大会にも出展。前半の3日間を勤めます。祭典前にまず江戸博物館もの作り見学をしようというイベントを持ちかけ、上野駅集合。午後1時に上野駅とは新幹線まで2時間半かかる國眼はどうして行こうかしら。各種実験講座(今年は兵庫県は本気です)、博物館イベント、児島科学体験ステージと夏休みも原体験に休みはありません。次回第510回例会は9月5日(金)物理実験室で。

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