自然の形と知恵シリーズ

91. 竹の水揚げ

 竹は松竹梅を始めお正月の門松、七夕の飾りなどに欠かせないおめでたい植物の一つですが、水揚げが悪く、そのまま活けてもすぐに葉が萎れてしまいます。そこで竹を長持ちさせるために、竹の節に水を注入する方法を用います。

 タケは根からだけでなく、内部の空洞の表面の細胞からも水を吸い上げます。ここから吸収された水は、維管束を通じて枝葉まで運ばれるのです。タケを切り倒してからでもいいのですが、倒す前に下から数節に水を注入して栓をし、その後に切り倒して持ち帰ると、さらに作業は楽になります。このようにして水揚げをした竹は、長く緑の瑞々しい葉を保つことができます。ちなみに、水を注入する穴は節の上部に開け、そこに水を一杯になるまで注いでから栓をします。このとき注入する水を0.2〜0.3%の食塩水にすると、なおいっそう長持ちします。


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