お医者さんのユニフォームと言えば白衣、白いドクターコートのイメージですね。けれども、ドラマの若いイケメン医師や「私、失敗しないので」のセリフで有名な凄腕の女医が着ているのは濃い青や緑のスクラブです。スクラブとは、半袖でＶネックの医療用ユニフォームのことで、ゴシゴシ洗うという意味のscrubが語源です。スクラブは、実際の医療現場でも、カラフルな色や、ときには、花柄、動物柄のものまで使われています。もちろん、白いドクターコートも変わらぬ人気があります。患者さんから見る信頼と安心の象徴として、白いドクターコートには長い歴史があります。 歴史と言えば、白衣の始まりは紀元前のインドの医師がまとった白い布です。ただ、西洋医学の始まった19世紀初頭は、アニメのブラックジャックでお馴染みの黒いマントでした。礼服と同じ儀礼的な意味での黒、汚れも目立たないと考えられたからです。清潔・衛生の観点から白いドクターコートに変わるのは19世紀末。以後、白いドクターコートの時代が長く続いています。冒頭でお話したように、現代は白衣のバリエーションは多種多様、ほんとうに豊かになりました。さて、来世紀のお医者さんのユニフォームは、どのようなものになるでしょう？ A ne
