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「男」と「女」の文字のイメージ  男は力仕事、「おんな」は少女?

「男」と「女」の文字のイメージ  男は力仕事、「おんな」は少女?

 「女」は象形文字で両手を組み合わせて膝を折り曲げた姿から作られました。「男」は田と力との合字ですから、田畑で力仕事をしていることを表します。これらの文字を見る限り、その時代には、女性は膝を曲げて座っている姿が美しく、男は力仕事をしている姿が一番と考えられていたことがわかります。

 言葉は時代と共に変化します。「をとこ」と「をとめ」は万葉時代から使われていました。「をと」は「若い」の意味で、「め」は女性ですから「をとめ→おとめ」は若い女性を指しています。「をとめ」の対語の「をの(と)こ」は防人の歌のイメージからか、力強い若い男性を想像します。「をとこ」はやがて「おとこ」と書かれるようになり、若い男性に限らず広く男性一般を指す言葉になりました。おとこ(男)」の対語としての「おんな(女)」は万葉時代の「をみな」が変化して「をんな」→「おんな」になったものです。「み」は女性、「を」は「小さい」の意味ですから、おんなは、もともとは少女を表す言葉でした。これが現在では女性一般を指すようになっています。

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