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虹 虹は半円と思っていませんか?

虹  虹は半円と思っていませんか?

 雨上がりに虹を見つけると、誰でも幸せな気分になります。とりわけ、夕方の虹は日中の虹よりも大きく色鮮やかで、その輝きの美しさは言葉では言い尽くせません。雨で外遊びをあきらめた子どもたちへのご褒美のようです。

 虹はあまりに美しく不思議な存在で、どんなに近づきたくても、決してその足もとにたどり着くことはできません。そのため、洋の東西を問わず、伝説の竜に見立てたり、足下には黄金があると伝承されたり、「虹を食うゴブリン」をはじめ、数々のおとぎ話として語り継がれたりしたのです。

 虹は、空中に浮かんでいる無数の水滴に太陽光が当たって、屈折と反射をすることで生じます。太陽を背にして反対側(対日点)にできるので、太陽高度が低い夕方の虹は大きな円弧を描いて空に立ち上がります。一方、日中の虹は高さも低く小さなものです。これは、太陽の高度が高いため、相対的に虹の最高部しか見えていないからです。視点をもっと高くすることができれば、虹が円形に見えます。         Takata

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