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カメラ・オブスキュラ2  カメラ(camera)はラテン語の部屋

カメラ・オブスキュラ2  カメラ(camera)はラテン語の部屋

 カメラ(camera)という言葉は「部屋」という意味を表すラテン語です。もともとは、「暗い」という意味のオブスキュラ(obscura)という言葉と合わせてカメラ・オブスキュラ(暗い部屋)と呼ばれていました。  このカメラ・オブスキュラは、1839年にフランスのダゲールが写真の原型を作るまでは画家が使う便利な道具でした。すなわち、真っ暗な部屋の壁に光が通る小さな穴をあけ、反対側の壁に写し出された外の景色を鉛筆でなぞり絵画の下描きにしたのです。壁に映った景色は上下逆さまに映ります。では、色はどうでしょう?白黒でしょうか、それともセピア色でしょうか?  ・・・実は壁には景色がちゃんとカラーで映るのです。16世紀の画家達はカメラ・オブスキュラを小型化し、持ち運ぶことができるようにしました。さらに、鏡や両凸レンズ2個を用いて正立像(上下が正しい向きになった像)が映るものを作り出しました。このようにカメラは絵を描く道具として発達し、やがて、乾板やフィルムに画像を固定したり電子データに変換したりすることで、今日のような便利な道具になったのです。                  fukui

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