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カメラ・オブスキュラ1 カメラの歴史

カメラ・オブスキュラ1 カメラの歴史

 カメラ(camera)という言葉を聞いた時、近頃の子どもたちはデジタルカメラをイメージし、大人の私たちは銀塩カメラを思い浮かべます。  デジタルカメラがパソコンやテレビに接続してすぐに画像が見られるのに対し、銀塩カメラは写真屋さんで現像し印画紙に焼き付けてもらうまで、うまく撮れているかどうかが分かりません。旅行から戻って写真の仕上がりを待つ数日間、ドキドキしたものです。銀塩カメラの銀塩という言葉は、白黒フィルムの感光剤から由来した言葉です。光が当たった部分を現像すると塩化銀が生じ黒くなる性質を利用して、白黒写真は作られました。今ではカラー写真が当たり前ですが、筆者の子供時代には白黒写真が主流でした。さて、銀塩カメラの中にはフィルムが入っていて、画像はネガ(ポジ)として記録されます。ネガ(ポジ)があると、版画のように何枚でも同じ画像を焼き増しすることができます。しかし、1841年にイギリス人のウイリアム・ヘンリー・タルボットがこのネガ・ポジ法を確立するまでは、写真は油絵と同じように一点ものが普通でした。                        fukui

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