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七草粥と七草囃子  七草をきざむときに歌うんだって

七草粥と七草囃子  七草をきざむときに歌うんだって

 1月7日は七草粥を食べ一年の無病息災を願う日です。現在はセリ・ナズナ・ゴギョウ・ハコベラ・ホトケノザ・スズナ・スズシロを七草としていますが、平安時代の七草はそうではありませんでした。七草粥は野草でなく七種の穀類(コメ・アワ・ヒエ・キビ・ミノ・ゴマ・アズキ)を炊き上げたようです。  ところで、七草囃子をみなさんは知っていますか?粥に入れる七草を小さく刻むときに歌われました。まな板の上に七つの道具(火箸・すりこぎ・杓子・おろし金・菜箸・火吹き竹・割薪)をそろえて七草を叩きます。私の知る七草囃子は「七草なずな 唐土の鳥と 日本の鳥と 渡らぬ先に トントントン トントントン」という歌詞です。知人の覚えている七草囃子は「七草なずな、唐土の鳥が 日本の土地に 渡らぬ先に トントンぱたり トンぱたり」というものですから、その土地によって、少しずつ歌詞が異なるようです。七草囃子は農作物の害鳥を追い払う鳥追い歌だという説と、渡り鳥が疫病をもたらすという考えを歌に示したという説があります。現在で言うなら鳥インフルエンザは渡り鳥が媒介するという考えが、実に1000年も前からあったということです。

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