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七と七つ  七つは数で七は数でない?

七と七つ  七つは数で七は数でない?

 「七草粥」には数字の七が使われています。  現在では七種類の草ですが、本来は「多くの」といった意味で用いました。つまり、この七は正確な数を表す言葉ではなかったのです。例えば七島、七曲がりなどの地名がありますが、七島は七つの島から成っているのではありません。その他の浮島のように見えるものも入れれば、さらに多くの島々を含んでいます。また、七曲りが七回曲がった道でないことは言うまでもありません。七つの島や七つの曲がり角でなくても、そのような名前がついているのです。  では、星座の三つ星七つ星(北斗七星)はどうでしょう。これは、そこに存在する星の数をそのまま表しています。七つというように、“つ”がつくと正確な数を示すものだと理解できます。つまり、七曲がりは“つ”が無いので正確な数字ではないということになります。  ところで、七のついた言葉の源流は中国にあるようですが、西欧でもラッキーセブンに代表される特別な数字です。また、脳での短期記憶の最大数も七個と言われています。どういうわけか、これ以上の個数になると一度には記憶しにくくなるそうです。七は大脳生理学的意味があるのでしょうか。

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