ガラスの爆発（バタビアの涙）

　ガラス棒を熱し，先端が柔らかくなって垂れてきたところを，水の入った金属製容器（バケツ）で受けます。涙型のガラス玉ができます。ガラス玉は急冷されるので強化ガラスになります。十分冷えてから，ピンセットで引き上げます。
　これをビニール袋に入れ，長く伸びた部分をペンチで折ると，突然，激しい音と共に全体が粉々に砕け飛び散ります。これは，歪みガラスの性質を利用したものです。自動車ガラスのように，一部に力が加わると，全体に破壊が及ぶのです。
　水に入れて固まったものが涙の形をしているため，「バタビアの涙」とか「オランダの涙」と呼ばれています。
　小さな破片が飛び散って危険なので，必ず厚手のビニル袋の中で実験するようにしてください。
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