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2つの静電気クラゲを近づけるとどうなるか調べよう

  • 2つの静電気クラゲを近づけるとどうなるか調べよう

材料

荷作りテープ(ポリエチレン製) レジ袋(高密度ポリエチレン製) 風船(ゴム) フェルト(ウール60%程度,×アクリル製) 

内容

・静電気クラゲを空中浮遊させて近づける。
・風船でコントロールして,2つの静電気クラゲや天使の輪を近づける。
・マイナス帯電同士で斥力が働き,退け合うことがわかる。

詳細

No.769「お手軽・静電気クラゲで遊ぼう」で,簡単な「静電気クラゲ」の作り方を,以下のように紹介してあります。 PPテープを50㎝ぐらいに切ります。端をほぐし,2枚に分けて裂くことで本体を軽くします。一方の端を丸結びにします。反対側を4等分し,手で結び目まで裂きます。このように足を4本に裂いただけで,お手軽・静電気クラゲのできあがりです。ふわふわと空中浮遊させて遊ぶことができます。 「静電気クラゲ」が空中浮遊する仕組みも,改めて紹介します。 PPテープ(ポリプロピレン製)で作った「静電気クラゲ」をフェルト(ウール60%程度)でこすると,マイナスに帯電します。100円ショップのフェルトはアクリル製なので帯電しません。「静電気クラゲ」が机にピッタリ張り付けば,十分に帯電している証拠です。結び目を持ち上げると,マイナス帯電している足同士が反発し合って大きく広がります。 空中浮遊させるためのゴム風船も,ウールでこするとマイナス帯電します。 「静電気クラゲ」を投げ上げると同時に,下から風船を近づけます。すると,マイナス同士で反発し合って(斥力発生)ふわりと浮かび上がります。 同じようにして空中浮遊させられる「天使の輪」もNo.770で紹介しています。材料はレジ袋(ポリエチレン製)です。幅3㎝ぐらいにハサミかカッターで切って輪を切り出します。 ゴム風船をウールのフェルトでこすってマイナス帯電させておきます。切り出した輪を机の上で伸ばし,ウールのフェルトでこすります。ピッタリと机に張り付けば,十分にマイナス帯電しています。 真ん中あたりをつまんで投げ上げると,反発し合って自動的に丸く広がります。これは輪全体がマイナス帯電しているためで,「静電気クラゲ」の足が大きく広がるのと同じ理由です。 すかさず帯電した風船を下から近づけると,輪を安定して浮かばせることができます。 さて,2つ3つと静電気で空中浮遊させた「電気クラゲ」や「天使の輪」を,風船でコントロールして近づけ合うとどうなるでしょう。互いにくっつくでしょうか。それとも・・・・どんな動きをするか予想してから実験してみてください。 「電気クラゲ」も「天使の輪」もマイナス帯電しています。ですから,帯電している電荷が等しければ,互いに反発し合うはずです。でも,どちらかの電荷が弱ければ,強い方に引きつけられてしまいますが。 「どっちが強いか:押し相撲」や,「待て待て逃げるな:鬼ごっこ」を楽しむことができますよ。 この実験は,湿度が40%以下であれば成功率がアップします。「乾燥注意報」が発令されている日が狙い目です。 「静電気クラゲ」を天井や壁に近づけすぎると,静電気のはたらきでくっついてしまいます。それを利用した「襲いかかる静電気エイリアン」遊びも楽しんでみてください。

基本情報

分野 分野2 育てたいもの 管理番号 季節 場所 難易度 危険度
物理 静電気 探究心 938
冬
室内;
室内
普通
普通
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