ビデオカメラ
・イノシシの生態を調べる。
・イノシシは夜行性なので,昼間に出会うことは少ない。
・昼間に見られるイノシシは,人馴れしているか体調不良であることが分かる。
晴天ですが寒い1月22日,たつの市の田舎道を走っていると,車道沿いの田の茶色い塊が目に入りました。すぐに,イノシシだと分かりました。でも,なぜ? 所用を済ませて2時間後,帰路について走っていると,「イノシシ出没注意」の看板が目につきました。なるほど,そういう地域なんですね。 再びその田を訪れました。かのイノシシは,相変わらず餌あさりを続けていました。近くに車を止めて,車内から金網越しに動画撮影を始めました。 ウリ坊より少し大きくなり,模様の消えた小イノシシです。鼻先で,地面をしきりに掘り返そうとしています。しばらく観察していましたが,餌を見つけて食べる様子は見られません。何を探しているのでしょう。 時折顔を上げて,こちらの様子見をします。でも,警戒して逃げ出すことはありません。シラサギなどもそうですが,車内にいる人間には,警戒心をいだかないようです。 それにしても,午後2時過ぎの真っ昼間,イノシシが車道沿いの田に現れるなんて,普通にあることなんでしょうか。夜行性だと思っていたので,遭遇できたのはラッキーだと思いました。 毛並みが寝癖のように乱れていて,違和感を感じます。しかし,弱っているなら,長時間餌を漁り続けることはできないでしょう。牙はありません。鼻先だけで,地面を掘り返しているんですね。 結局,何を食べていたのか,最後まで分からずじまいでした。 知人に見せてもらった,豚熱(CSF)に罹ったと思われる小イノシシの動画です。田で横たわり,細かく体を震わせています。人が近づいてくるのに気づいても,逃げることができません。震えや起立困難は,豚熱の症状だそうです。このイノシシは,保健所に連絡する前に姿を消していたそうです。 私が遭遇した小イノシシも毛並みがかなり乱れていたので,流行りの疥癬ではなく,豚熱に罹って弱っていたのかもしれません。関係者によると,発熱して朦朧としながらも,下痢や胃腸炎のため腹痛があり,本能的に藁を食べに来た可能性があるとのことでした。 豚熱は,豚やイノシシの病気で,人には感染しないそうです。伝染力が強くて致死率が高く,このような症状が出るようです。偶然出会った小イノシシですが,何とか生き延びてくれていることを願っています。
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